くわのみブログBlog

エピソード 2019.2.27

自由に生きる姿を支えたい~アセスメントは忍耐~

 

畑村さん74歳のAさんは職人気質で親分肌。

お酒もたばこもギャンブルもやって、

自由に人生を楽しむ事がAさんのモットー。

脳梗塞で体を悪くしてからも、自由にやりたいという思いを強く持っていました。

 

「もっと出かけたい。もっと遊びたい。」

 

でも家族や関係者は心配していました。出先で倒れたりしたら・・・

ある日、1人で行先を告げずに出掛けたAさん。

連絡を受けた担当ケアマネの鈴木が探し、発見した場所は・・・

 

自宅から車で40分ほどのパチンコ屋!

どうやらタクシーで移動したようです。

パチンコ

時刻は夕方5時過ぎ。鈴木は思いました。
一人では帰れないかもしれない・・・

すぐに声をかけて連れ帰ろう。

 

でも・・・

 

あまりにも楽しそうなAさんの姿を見て、鈴木は考えました。

自由に楽しく生きる事はAさんにとって大切な生きざま。

一人で帰る事ができるかどうかを見極めなければ、これからも外出を制限し続ける事になってしまう。

今、自分がすべきことは・・・

 

待ってみよう!

 

パチンコ屋の外で待ちながら、時々様子を見に行く鈴木。刻々と過ぎゆく時間。

いっこうに終わる気配がないまま2時間が経過しました。

お腹は減り、疲労は極限に達していましたが、利用者様の自由を守りたいという信念が、それを上回り、鈴木を突き動かしていました。

待つわ

 

3時間後、ようやくパチンコ屋を出たAさんは近くのコンビニに入り、店員にタクシーを呼んでもらって無事に帰宅。

 

良かった。遠方からでもタクシーで帰れる。これでAさんの行動を過剰に制限せずに済む。

(お金の心配はあるけど・・・)

ホッと胸をなでおろしながら、鈴木はパチンコ屋を後にしまし。

 

鈴木は当時を振り返り、こう語ります。

「忍耐は大事だと思います(笑)やっぱりその人がどのくらいの事ができるのか見極めないと、何でもかんでも制限する事になってしまうと思うんです。しっかりとしたアセスメントには観察したり、考えたりする力だけでなく、忍耐も必要だと思います。その人が望む暮らしを実現するにはどうしたら良いのか、それだけ考えていつも行動しています。」